悟りプレイ

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捨てる、辞める、省くブログ

読みやすい文字の書き方

読者のことを考える

文字は読者に読んでもらう道具だから、読むのは読者だ。あなたじゃない。よってまず読者のことを考える必要がある。「ついはねちゃうんだよね~」はダメ。あなたがどうかではなく、読者が読みやすいかどうかで考える。そこをはねると読みづらくなるなら、その癖は直すべきだ。

読みやすさを追求するということは、一種のサービスだ。読みづらい文字を書いてしまうということは「読者に苦労を掛けることを何とも思っていない」ということだ。

「つい」を減らす方法

…とは言っても、人間はそんなに素晴らしい生き物ではないから「つい」やってしまう。それはもう人間である以上仕方ない。そこで「つい」を減らす方向で考える。

文字数を減らす

1文字書くだけなら、あなたでも丁寧に書けると思う。習字はあの文字数だから可能なんだよ。けど原稿用紙に400も800も書くとなると途中で力尽きる。最後の方は放心気味で書いているんだから、そりゃ「つい」やってしまう。

だからまず書く文字数を減らす。「これは読みやすい文字である」を「これは読みやすい文字だ」に変えれば2文字減らせる。このため書きながら文章を考えるのではなく、別の紙やパソコンなどで全文書いて編集して、それを書き写した方がいい。

読者としても同じ情報なら読む文字数は少ない方がいい。彼らも長文後半では疲れて読む力が落ちている。序盤は読みやすい文字を元気に読むから読みやすい。終盤は読みづらい文字を疲れた状態で読むから読みづらい。

読者の立場を体験する

座学だけで理解したつもりになっていても、実はあまり理解できていない。だから「読者の気持ちを想像する」より「読者をやってみる」が有効だ。

一度読者になって読みづらい文字に殺意を抱けば、難しく考えるまでもなく読者の気持ちがわかるようになる。難しく考える作業が省かれるため、文章を書き終わるまで疲れにくく「つい」が発生しにくい。

オススメはデータ入力という仕事をやってみることだ。「紙の手書き文字を読み、パソコンに入力し直す」という作業で、1文字いくら、紙1枚いくらの給料がもらえる。つまり短時間で大量の文字を入力した方が儲かる。そういう状況で読みづらい文字と遭遇したらどう思うだろう。

データ入力でなくても「文字を短時間で大量に読む作業」なら何でもいいんだけど。

時間と元気を多めに確保する

時間や元気がないと効率を追求してしまい、やってはならない省き方をしてしまう。その結果文字が致命的に読みづらくなる。

急いでもあまり時間を短縮できないし、事故率が上がり賭けになってしまう。1から10まで基本をしっかり全てやることを繰り返して、徐々にその「全部やる」に慣れて作業スピードが上がっていくのに任せるべきだ。

ということで最初は全部やるのに十分な時間を確保して文字書き作業をやろう。繰り返しやっていれば少しずつ作業スピードが上がっていくから。

「つい」何をやってしまうのか

疲れたり意識していないとき、つい何をやってしまい、そしてそのうちの何が文字を読みづらくするか。具体例を紹介する。

線を繋げてしまう

ある終点から次の始点に移動するとき、ペンを持ち上げる作業が面倒でほとんどまたは全く持ち上げずに移動し、その間に線を書いてしまう。
線を繋げて書いた文字
やるでしょ。右側みたいなの。

区別用の点・線を省いてしまう

「1(数字のいち)」と「I(アルファベットの大文字のアイ)」なんかはパッと見ただけでは同じ文字にしか見えない。そのため区別用の点や線を付けて書く。
1とIとl
これなら左がいち、真ん中がアイだとわかる。けど右が1文字だけ文章中にぽこっと出てくると大変だ。住所の中で「~マンション |棟」などと書かれるとそれが「いち棟」か「アイ棟」かわからない。

文字と文字の間を詰めてしまう

文字と文字の間にはそれなりの空きが必要だ。そうしないと糸冬と終などの区別が難しくなる。けど疲れてくると移動距離を短くするために文字同士をくっつけて書いてしまう。

文字を小さくしてしまう

文字が小さければ線1本あたりに掛かる時間は短くなる。けど小さい文字は読みづらい。目が悪い人では何と書いてあるかわからなかったり、線同士がくっついて見えて何が何だかわからなくなる。
露霜
文字に適度な大きさが必要なのはこの例で分かって頂けたと思う。

相手の知識レベルを考慮しない

これは文字の形がどうこうと言うわけではないけど、相手が読めない漢字や理解できない言葉なども相手に伝わりにくいという意味では同じだ。

一般的にどうかではなく、相手が読めるかどうかで考える必要がある。あなたが使おうとしているその漢字は確かに常識の範囲内かもしれない。でも、読者は全員確実に常識的な漢字を全て読めるの?

小中学校レベルを超えた漢字は使わない方が無難。相手によっては更にレベルを下げる。

まとめ

みんな楽して情報を得たい。文字はプレゼントの包装みたいなもので、読者が求めているのは中身のプレゼントの方なんだ。包装用紙を解くのに手間取るとイライラするよね。あなたのその文字は、読者がパッと見ただけでスムーズに読めるかな。

あなたが読みやすい文字を書ける状況を確保して、1文字ずつ読みやすさを考えて書いてくれれば、読者は幸せだよ。